この記事は建設キャリアアップシステムのレベルアップ判定についてご紹介します。
CCUSでは登録する技能者のレベルを4段階で評価しています。
レベルに応じてカードの色が変化します。
レベルとカードの色 | ポジション |
---|---|
レベル1・白色 | 初級技能者(見習い) |
レベル2・青色 | 中堅技能者(一人前) |
レベル3・銀色 | 職長レベル(ベテラン) |
レベル4・金色 | 基幹技能者クラス |
CCUSの技能者レベルとスキルは上記のようになります。
レベルアップ判定とは、CCUSに登録された技能者のレベルを上げるための手続きです。
カードの色を上げるためには、レベルアップ判定を行う必要があります。
判定に合格しないと、有資格者で職長歴10年の大ベテランもCCUS上は見習い(白色)です。
CCUSの能力評価を受けることが出来るのは、システムに詳細登録した技能者になります。
登録していない方は登録からスタートになります。
簡略型の場合は、詳細型に変更申請が必要です。
手続きには意外と時間が掛かりますので、余裕をもったスケジュールを立てましょう。
新規登録や変更申請が完了した段階でレベルアップ判定を受けることが出来ます。
またレベルアップ判定は、所属する会社を通してのみ受験可能です。
個人では申し込み出来ない仕組みになっています。
次にレベルアップですが、1個づつ順番に上げる必要はありません。
いきなり銀色や金色にチャレンジするなどの飛び級が可能です。
(職種によっては、難しい場合もありますが)
ここからは手続きの流れをザックリとご紹介します。
レベルアップ判定は上記の流れになります。
まずは能力評価実施団体に申し込みから始めます。
判定はCCUSではなく、工事の種類ごとにある業界団体が行う形です。
例えば電気工事のレベルアップ判定なら、一般社団法人日本電設工業教会といった具合にです。
国土交通省に評価団体の一覧が掲載されています。
参考までに当該ページのURLを掲載致します。
一覧を見ると評価団体は55個あります。
しかしながら多くの団体は全国建設労働組合総連合、日本機械土工協会に委託しています。
全国建設労働組合総連合 | 日本機械土工協会 |
---|---|
電気工事 | 造園 |
橋梁 | 防水 |
建設塗装 | プレストコンクリート |
左官 | 配管 |
圧接 | 建築板金 |
タイル張り | ダクト |
建築大工 | グラウト |
硝子 | 冷凍空調 |
ー | ALC |
ー | 発破・破砕 |
原則は業界団体に加入している事業者の従業員が対象です。
組合員以外の場合でも申し込みは可能です。
(非組合員の場合、一部制限があることも)
最初に行うのは、レベルアップを希望する技能者が次のレベルになるための要件を満たしているか確認します。
レベル2以降の要件は、技能の種類ごとに異なります。
詳細は各団体のウェブサイトからご確認お願いします。
共通する部分は以下の通りです。
基本的にはCCUSの詳細登録で入力された部分になります。
令和6年3月までは、CCUSに登録されていない就業日数もカウントに入れる事ができます。
勤務先から経歴書の交付を受ける必要があります。
経歴書のフォーマットは、判定団体のサイトからダウンロード出来る所があります。
CCUSのレベル判定基準は、
明確でハッキリしているのが良いところです。
レベルアップ判定の申し込みは、判定団体に申請料を振り込む所からスタートします。
料金は一人4000円となっています。
(団体によって補助がある場合も)
次に必要書類を準備します。
これも団体によって必要書類が異なりますので、事前に該当する団体のHPでご確認ください。
参考までに代表的な資料をご紹介します。
書類の提出方法は、郵送、メールに添付など団体ごとにやり方が異なります。
申請データをサイトにあるフォームに入力する団体もあります。
申請受理されて一定期間経過後に判定団体から結果が通知されます。
約1か月程度かかります。
通知も郵送、PDFと団体ごとに異なります。
レベルアップした場合、新しいCCUSカードが勤務先の会社に郵送されます。
判定団体の通知の到着後、2週間ほどかかります。
以上がCCUSのレベルアップ判定の流れでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。