この記事は経営事項審査の国又は国際標準化機構が定めた規格による登録の状況W8について。
これは経営規模等評価の社会性等の評価項目です。
しかしながら、長い題名ですね…
タイトルだけで24文字もあります。
この評価項目は以下の規格を取得した受審企業に加点されるものです。
上記3点の規格を全部もしくは一つでも証明できれば経審で加点されます。
ISO9001とは、品質マネジメント指標になります。
前世界共通の基準で業務効率化や法令遵守、仕事の見える化などを通じて自社製品の品質保証を担保するものです。
海外企業との取引での取引要件に取り上げられることが多いです。
ISO14001とは、環境マネジメントシステムの指標になります。
社会的ニーズと環境保護の両方を達成するためのシステムです。
環境リスクの低減や法令遵守、事業と環境の保護を通じた企業価値の向上などを目指します。
エコアクション21とは環境省が主催する環境マネジメントシステムで、中小企業がエコアクションに取り組むことで、事業経営に環境への取り組みを達成できるような仕組みになっております。採用企業の取り組みは「環境経営レポート」として公表することが可能です。
ISOシリーズは、海外企業との取引の他、大手企業との取引で求められる事があります。
家族が勤務していた会社でも、大手クライアントが求めるから両方を持っていました。
(ISO担当をさせられて、非常に苦労したと言っていました)
最近はISOシリーズの取得者も減少しています。
昔は取っていたけどもISOを返納する企業が増加しています。
そのためか令和5年に経審改正で、エコアクション21の認証が追加されました。
ISOシリーズで加点を狙う際の注意点ですが…
ISOは部署ごとや営業所ごとに取得することも可能です。
経審で加点の対象は、建設業かつ全ての営業所で認証されていることも必要です。
(部分だけ認証だと加点されない仕組みです)
ここからは上記規格を取り入れた時の経営事項審査の点数をご紹介します。
この評価項目は点数の組み合わせが豊富です。
取り組み内容 | 点数W点とP点 |
---|---|
特になし | 加点なし |
エコアクション21 | 30点、4点 |
ISO9001 | 50点、7点 |
ISO14001 | 50点、7点 |
ISO9001 |
80点、11点 |
ISO9001 |
100点、13点 |
点数は単品でも加点されます。
複数の規格を取り入れることで加点が上昇します。
とくにISOシリーズ両方やっている場合はW点100点加点です。
(ISO14001とエコアクション21の組み合わせは合算されない形です。)
上記企画で加点するために必要な書類をご紹介します。
以上が経審の国又は国際標準化機構が定めた規格による登録の状況W8についてでした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
行政書士やまだ事務所 所長
行政書士 山田 和宏
日本行政書士会連合会 13262553号
大阪府行政書士会 6665号
大阪府行政書士会 法人研究会会員
申請取次行政書士(大阪出入国在留管理局長承認)
大阪商工会議所 建設・建材部所属
建設業経理士2級
【適格請求書発行事業者】
インボイス登録済
番号:T1810496599865
【専門分野】
建設業許可、経営事項審査、CCUS登録など建設関連の許認可手続き。
産業廃棄物収集運搬業、古物商免許。
年間相談件数は、500件を超える。
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