この記事は建設業許可の検索方法を漫画や図解を使ってご紹介します。
この様に意外と建設業許可の情報を確認したいシチュエーションが発生します。
一番確実なのは、都道府県庁にある建設業課の閲覧室で申請書をチェックすることです。
大阪府なら南港にある咲洲庁舎に閲覧室があります。
とりあえず許可があるのか、最低限の情報を確認したいだけなら、もっと良い方法があります。
建設業許可の有無を簡単に確認する方法は二種類あります。
上記の方法がメジャーですね。
かつては建設業者の情報が掲載された建設業者名鑑と呼ばれる書籍が販売されていました。
検索サイトや名簿がダウンロードできるので、出版されていないようですが。
まずは建設業者・宅建業者等企業情報検索システムをご紹介します。
これは国交省が作成した建設業者の検索ツールです。
建設業者の他に宅建業者やマンション管理業者、賃貸住宅管理業者の情報をチェックできます。
使い方は空欄に必要な情報をテキストを入力していきます。
ポイントは全部の空欄を埋めなくても検索できます。
概ね上記の情報があれば、大きく外すことはありません。
検索サイトでヒットした会社の情報は、PDFでダウンロードが可能です。
このサイトで分かる情報は以下の通りです。
PDFには保険の加入状況の項目がありますが、この部分は空欄になっています。
現在は健康保険の加入が要件なので、必要性が薄い情報なのかと思います。
建設業許可検索システムを使用する時の注意点。
一番引っ掛かり易いのが、会社名の入力欄です。
なぜかフリガナが上に来ています。
ネットでの入力だと、フリガナは名称の下に来ることが多いです。
しかし検索システムは紙の書き方と同様にフリガナが上になっています。
弊所の行政書士も一番上に、つい会社名(漢字)を入れてしまいます。
フリガナの欄に漢字の社名を入れて、検索できませんでした。
調査がストップする事が多々あります。
フリガナ欄に平仮名、漢字を入れている事に気付かずに、社名をタイプミスしたと勘違いして何度も社名を入れ直しても検索が出てこない…
非生産的な時間を過ごすことになりました。
これも良くある話です。
日本全国で建設業許可業者の数は、475,293社あります。
これだけあると、同じ名前の会社も多数出てきます。
例えば「山田建設」で検索すると、99社ヒットします。
また「大阪建設」だと12社ヒットします。
検索する時は、社名と建設業許可番号。
もしくは都道府県と建設業許可番号を入力するのがベターかと思います。
次は都道府県の建設業課から許可業者の名簿をダウンロードする方法です。
上記の画像は大阪府の許可業者の名簿のエクセルデータです。
名簿の記載内容は以下の情報です。
大阪府建築振興課を始めとする、都道府県の建設業課では許可業者リストがダウンロード可能です。
「都道府県名 建設業許可業者名簿」で検索すると、該当するサイトにヒットします。
この一覧を使用するのは、上記の検索サイトで見つける事が出来なかった時です。
または許可番号が分からず、社名と所在地だけが分かっている時も有効かと思います。
検索サイトは正確な情報を入力しないとヒットしません。
逆にダウンロードした名簿は、目視でチェックするので多少の揺らぎでも探すことが可能です。
欠点は大阪なら大阪府全域の情報になるので、情報量が膨大になることです。
特に大阪市で探す場合は、少々骨です。
建設業許可の検索には、もう一つ調べるものがあります。
建設業法上での処分歴の確認です。
建設業許可は業法のルールに違反するとペナルティが科されます。
これらネガティブな情報は普通に探すのは簡単ではないです。
当道府県のサイトにも処分された業者の一覧が公表されますが…
処分された年月日が分からないと、探すのが困難です。
(一月づつPDFをチェックすることになる)
ネガティブ情報等検索サイトでは、過去5年間の業者の処分歴をチェックすることが可能です。
以上が建設業許可の検索の記事でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。