この記事は建設会社が建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録する利点をご紹介します
弊所はCCUS登録代行サービスを行っています.
こちらの業務は全国対応となっております.
ご興味のある方は下記のテキストリンクから,サービス詳細をご覧ください.
メリットは大きく3つあります.
ここから1個づつご紹介します.
建設キャリアアップシステムには,事業者の実力を客観的に証明することが可能です.
CCUSの事業者登録には様々な情報が登録されます.
基礎的な情報
コンプライアンス
施工能力
建設キャリアアップシステムには,事業者や技能者の情報が詳細に登録されます.
CCUSは国が運営し登録には証明書が必要なので,内容に信頼性があります.
CCUSは技能者の事だけでなく,所属事業所の経営結果まで詳らかにしてしまいます.
見せたくない人にとってはキツイ内容ですが,真面目な会社であれば逆に広告になりますね.
決算変更届の事業報告書のようなものです.
建設会社は技能者の集団です.
技能者の人数と能力で会社の実力が決まります.
しかしながら,自社の施工能力を客観的に証明するのは簡単では無いです.
建設キャリアアップシステムの導入前は,元請会社や取引先は感覚的に掴んでいた会社の実力.
また建設業許可業者なら申請書や決算変更届の閲覧で,おおよそのレベルは把握する事が可能です.
許可を持っていない会社は,外部からは秘密のベールに包まれた状態です.
CCUS導入後は所属する技能者のカードを見る事で実力を見る事ができます.
カードに蓄積された現場経験の内容で,おおよそのスキルが分かります.
事業者の項目に在職する技能者の一覧が存在します.
そこに在籍するスタッフのレベルの割合がハッキリと記載されます.
登録者の数が多い程,レベルの高いカード保持者の割合が高い程,施工能力が高い会社であると証明されます.
現在は建設キャリアアップシステムが始まって,2,3年と時が浅い段階です.
登録技能者のカードも圧倒的に白色が多い状況です.
今の所は会社ごとに大きな差は付かないと思います.
だけど月日の経過と共にレベル2,3,4の割合が増えていきます.
カードのレベル判定は,カードに蓄積された履歴を元に決まります.
他社との差別化を図るには,1日も多くの履歴を貯める事が大事です.
建設キャリアアップシステムに登録するメリットに,若い世代から就職したいと思って貰える会社にできる事も.
就職したい会社の条件として
色々な条件があると思いますが,優秀な人は自分が成長できる環境を求める傾向があります.
できる人はホワイト企業でも,成長できないと思ったらサッサと退職してしまうものです.一つの会社に依存することの怖さを知っているため.
登録カードの保有者が多い会社は,技能者のキャリアアップに強い関心を持っている事が証明できます.
登録の日が浅くて,白しかいない段階でも意識が高い会社と印象付ける事が可能です.
金,銀,青の高レベルカードの保有者が多数在籍する会社はさらに有利になると思われます.
技能者カードには,労働者の経験やスキルが客観的に証明するできます.
それは事業者にとっては,諸刃の剣でもあります.
優秀な技能者の引き抜きや転職です.
技能者のメリットにも書いていますが,カードに記載された事実は持ち運びが可能です.
資格以外で経験を証明するのは難しかったですが,カードに経験した仕事や立場が記録されています.
今まで以上に会社を変えやすい環境ができてしまいました.
そんな中でもレベルの高い技能者が沢山いる会社は
この様な条件が揃っていると求職者から思って貰えるようになります.
CCUSを閲覧できない求職者向けに,自社の求人サイトや広告にもCCUSの登録者が多いことを通じて,キャリアアップや人が辞めない働きやすい環境が整っている事をアピールできます.
最後に建設キャリアアップシステムは現場の事務作業を楽にする利点があります.
CCUSと民間企業のシステムを合体させて,現場の入出場の管理なども行えると聞きます.
建退協は,建設現場で働く人の退職金制度です.
勤務先など所属事業所が,現場で働いた日数に応じて証紙を交付します.
技能者は証紙を共済手帳に貼り付けます.
退職時に手帳に貼り付けられた証紙の枚数に応じて,独立行政法人建設業退職金共済事業本部が退職金を支払います.
所属会社は証紙を交付する為に就労状況報告書を元請会社に提出します.
就労状況報告書は計算が面倒で手間が掛かります.
元請会社は提出された報告書を確認して必要な証紙を交付します.
この作業も手間が掛かります.
下請けで働くメンバー全員の記録を報告書が一致しているか確認が必要です.
建設キャリアアップシステムは,この手間を減らすことが可能です.
カードに記録された情報を元に報告書の作成や確認すれば良いので.
この作業は建設業退職金共済事業本部が提供する就労実績報告書作成ツールとCCUSを連携させる事で使用可能です.
就労実績報告書作成ツールについては
https://www.kentaikyo.taisyokukin.go.jp/download/download08.html
上記のリンクをクリックした先でダウンロード可能です.
上記の画像は建設キャリアアップシステムのマニュアルPDFを画像に加工したものです.
ゼネコンが発注する工事では,社会保険の加入が義務付けられている事が普通です.
社会保険の加入していないと,現場に入場できない仕組みになっています.
元請会社の仕事には,技能者の社会保険の確認があります.
現場の人を一人一人,社会保険の書類をチェックします.
この手間も建設キャリアアップシステムを使うと楽になります.
登録情報の中に社会保険の有無があります.
元請会社はカードの情報やシステムから社会保険の加入状況をプリントアウトして確認できます.
画像の引用元:情報の閲覧と出力帳票について
建設キャリアアップシステムを使用すると上記の様な書類を出力する事が可能です.
元請会社と協力会社の現場登録,工事施工体制登録の段階で必要な情報が入力され,
技能者が入場の際にカードをスキャンさせることで,就業履歴も記録されます.
キャリアアップシステムに必要な情報を登録すると現場や技能者のデータベースが自動で作成できます.
これらを活用することで,各種帳票や台帳の作成が楽になります.
建設キャリアアップシステムの事業所のメリットでした.
ここまでお読みいただき,ありがとうございます.
行政書士やまだ事務所 所長
行政書士 山田 和宏
日本行政書士会連合会 13262553号
大阪府行政書士会 6665号
大阪府行政書士会 法人研究会会員
申請取次行政書士(大阪出入国在留管理局長承認)
大阪商工会議所 建設・建材部所属
建設業経理士2級
【適格請求書発行事業者】
インボイス登録済
番号:T1810496599865
【専門分野】
建設業許可、経営事項審査、CCUS登録など建設関連の許認可手続き。
産業廃棄物収集運搬業、古物商免許。
年間相談件数は、500件を超える。
【運営サイト】