今日は建設業許可ソフトについて。
弊所の専門業務は建設業許可です。
この業務はリピートがあるのが魅力です。
特に経営事項審査から入札参加資格申請まで受注できたら…
許可申請を通じて、建設業者さまの会社発展に貢献することができる非常に遣り甲斐がある業務です。
建設業界の認知度もあるので、営業はし易い部分もあるかと。
その反面、取り扱う行政書士もダントツに多い気がします。
集客の難易度はかなり高い業務です。
建設業専門でスタートした事務所で、数年後も建設専門を継続できる人は多くないです。
幸いなことに弊所は、建設業許可を取り扱えています。
これもひとえに依頼者様のお陰です。
本当にありがとうございます。
少し前なら入管業務に転向した人。
最近なら補助金に転向した行政書士はそれなりに。
話が逸れてしまいました。
建設業許可は伝統的な業務で、申請書を作成するソフトも色々あります。
有名どころでは、ワイズ、CIIC、クリックスになりますかね。
ソフトの簡単な紹介とリンクを掲載します。
まずはワイズ公共データから
無料ソフトとしては一番有名なソフトかも。
無料で提供されるソフトは、経営状況分析機関が出しています。
経営状況分析のオーダーを取るためのプロモーションの一環ですね。
ワイズのソフトは行政書士のユーザーが多いです。
多くの行政書士会と提携しています。
大阪会の場合、入会5年以内なら、5年間使用料が掛からないとか。
5年以上のキャリアかソフト使用歴が5年超えると、1件の経営状況分析で無料になります。
一般財団法人建設業情報管理センター
CIICが提供する無料ソフト。
弊所が使用しているソフトです。
使用する理由は、ワイズと違って無料である事。
(そのうち有料化される可能性もあり)
あとバックアップやデータをクラウドに置く事ことが可能な点。
弊所は専用のクラウドサービスを利用しています。
ワイズのソフトだと、クラウドにデータを置けない。
ワイズ使いの人は、NASを自分で組んでいます。
NASは外付けHDDをネットワークで繋いだもの?
正確な情報はネットでググってください。
なんでも経審プラスの使い勝手が最高という訳ではないです。
どの建設業許可のソフトも使い勝手は微妙で一長一短あります。
都道府県ごとに書類が微妙に違うなど、メーカー側も苦労する部分があるのだと思います。
個人的にはサクサク動くソフトになってほしいです。
特定行政書士四本平一氏の事務所
http://4booksoffice.com/member/
千葉会の会長をされていた方が作成した無料ソフト。
現在は行政書士のみに配布しているとあります。
他にも宅建や産廃のソフトもある様です。
ただ千葉県の先生なので、大阪府など近畿地方の自治体に対応しているかは不明です。
行政書士や社労士向けのソフトを開発する企業。
https://www.clicks.ne.jp/top/product_gyouseisyoshi.php
許認可プロ① 【建設業】という有料ソフト。
価格は21万円で月額費用が別途かかります。
建設業許可ソフトとしてはダントツのお値段。
行政書士会の広報誌に広告が出ています。
たぶん価格に見合う機能があるのだと思います。
とある大御所先生や先輩行政書士が使っていると聞いています。
(非常に使いやすいと聞きました。)
建設業でバリバリやっていないとペイ出来ない気がします。
費用対効果が合うかは事務所次第かと。
税理士事務所が作成した建設業許可のソフト
Excelで作ったソフト。
本体価格は18000円とあります。
2004年から販売されて、最新の申請にも対応しているとか。
(対応していないなら紹介できないかな)
操作性はシンプルで使いやすいとレビューがあります。
他のソフトの様に、過去データを一括で挿入とかは出来ない。
経営状況分析機関が作成したソフト。
https://www.k-core.co.jp/kousin
更新大臣という有料ソフト。
購入価格が9680円で更新料が13200円とあります。
経審は別のソフトを購入する必要がある様です。
(財務諸表作成も経審ソフトが別途必要なご様子)
https://www.mjs.co.jp/products/keishintarou/
会計ソフトのミロクがリリースしている経審太郎というソフト。
経審シミュレーションに強みがあると書かれています。
サイトを見る限り、大臣許可に特化しているのでしょうか。
導入事例を見ると、ほぼ税理士事務所しか出てこないですね。
もともと税理士向けのソフトハウスだからでしょうか。
ネットで調べた限り、こんな所でしょうかね。
本当に有料・無料で色々なソフトがありますね。
建設業許可ソフトはとても便利です。
ソフトを導入する前は、アドビのillustratorcsやアクロバットで作成していました。
Excelデータもありますが、非常に使い勝手が悪いです。
印刷するとテキスト部分がズレたり印刷されていないことがあります。
ソフトを使用すると、登録した基本情報が一括で入力されます。
建設業許可は同じ内容を何回も入れる必要があるので、手間が省けるのは助かります。
便利な半面、怖い部分もあります。
ソフトを使えば、最低限の知識でキレイな書類が完成します。
ただ細かい部分で修正や書類の差し替えが必要な部分があります。
例えば決算変更届の書類を作成するとします。
CIICのソフトで出てくる変更届出書の体裁が大阪府指定様式と微妙に違います。
書かれる内容は一緒ですが、レイアウトが違います。
担当者(大阪府行政書士会)によっては、大阪府の指定様式でないと受け付け拒否されるケースも。
他にも大阪府では必須書類の事業計画書に対応していないなど。
事業計画書は大阪府のサイトからダウンロードしています。
またソフトの一括入力を信じて、チェックを怠ると…
不要な情報まで申請書に入っていることもあります。
役所で不要な文言があると指摘される不細工な事になる場合も。
ソフトを信じすぎると、痛い目に会うことがあります。
Yahoo!の知恵袋に有った質問です。
私の回答としては、ソフトだけでは建設業許可は取れないと思います。
ソフトウェアは建設業許可の書類作成を補助するためのものです。
ソフトに貴社の情報を入力しても、必要な提出書類は出てきません。
また要件を満たしているかは教えてくれません。
47都道府県&8つの地方整備局で微妙に確認資料や実務経験の計算方法が違います。
しかも定期的に変更がされる代物です。
確認資料は役所のフォーマットだけではありません。
人間の目が必要になります。
提示した書類で要件を満たしているかを確認するためには、ある程度の経験が必要になります。
(行政書士でも注文書の内容に判断が出来ないケースは普通にあり)
これらを完璧にカバーできるソフトは無料では購入できないでしょう。
利用料を考えると行政書士に依頼した方が安くなると思われます。
建設業許可ソフトのご紹介でした。
ここまでお読みいただきありがとうございました。