様式第九号・実務経験証明書とは

実務経験証明書の書き方と記載例

 

このコンテンツでは、専任技術者の経験を立証するために提出する実務経験証明書の書き方をご紹介します。

 

 

この記事では大阪府知事許可での証明方法をご紹介します。
他の都道府県や各地の地方整備局(大臣許可)は別のコンテンツに掲載予定です。


 

実務経験証明書で取り上げる項目は以下の通りです。

 

・証明したい許可業種
・経験を証明する会社や人
・専技候補の情報
・経験した工事の名称と期間
・当時の肩書
・合計年数

 

大阪府知事許可での実務経験の計算方法

専任技術者の実務経験の計算方法

 

書き方に入る前に、専任技術者の実務経験について軽くご紹介します。
大阪府知事許可で建設業を取る場合は、実務経験が連続していることが重要です。

 

専任技術者の実務経験の計算方法

 

 

http://www.pref.osaka.lg.jp/kenshin/kenkyoka/

 

 

引用元:大阪府まちづくり部建築振興課の建設業許可の手引きより

 

大阪府では、工事と工事の間が12か月以上空白が無ければ、連続した経験があると見做されます。

 

 

理論上では12か月ごとに1枚の請負契約書があれば問題ないです。
実務的には半年から10か月に1枚の確認資料を添付した工事を記入します。
(行政庁からダメ出しを受けたときのリスクヘッジ)


 

あと専任技術者の実務経験として認められる仕事も制限があります。
人工出しや樹木の剪定は実務経験としてカウントされません。

 

詳しい内容は別コンテンツにて

 

 

関連記事:専任技術者の実務経験とは

 

 

最後に実務経験は重複して計算不可です。

 

例えば、令和元年の4月に一人の技術者が内装工事と塗装工事をしたとします。
この場合、実務経験証明書で使えるのは片方だけです。

 

あと電気工事など電気工事士の資格が無いと出来ない工事の場合、資格取得後の実務経験を記入する必要があります。

 

実務経験証明書の白紙見本

実務経験証明書(様式第九号)の見本

 

まずは何も書かれていない実務経験証明書を掲載いたします。
この画像は大阪府建築振興課が公開しているPDFをwebp形式の画像に変換した物です。

 

実務経験証明書の書き方を図解で説明

専任技術者の実務経験証明書の書き方

 

この画像は実務経験証明書の記載方法を1枚の絵で表したものです。

 

 

上記の図解は分かり易さを重視した結果、正確さを些か犠牲にした面があります。
ご了承頂けると幸いです。


 

実務経験証明書の上部の書き方

専任技術者の実務経験証明書上部の記入方法

 

・許可業種の記入
「下記の者は   工事に関し 」と書かれた部分です。
括弧内に証明したい許可業種を記入します。

 

例では管工事なので、「管」と記入しています。

 

・日付
書類を作成した日付を記入します。

 

・証明者
専任技術者候補の経験を証明する会社や人物について。
住所、会社名、役職名、氏名を記入します。

 

・印鑑
法人の場合は、法務局に登録した会社印(丸印)
個人の場合は実印を押印します。

 

 

証明者が元勤務先など他社証明の場合、前の職場から印鑑を貰ったり、請求書などを借りる必要がありハードルが一気に上昇します。


 

・被証明書との関係
証明者の会社で働いているならば、「社員」や「現場施工技術者」など
証明者の会社の役員なら「役員」や「代表取締役」など
元勤務先などの場合は、「元社員」や「元役員」など

 

実務経験証明書の中段部分の書き方

専任技術者の実務経験証明書中段の記入方法

 

・技術者の氏名・生年月日
証明する専任技術者候補の名前と生年月日を記入します。

 

・雇用者の商号又は名称
技術者が実務を経験した当時の会社名を記入します。
(今の会社とは限らない)

 

・使用された期間
当時の会社の雇用期間を記入します。
実務経験の証明期間ではありません。

 

実務経験証明書の下段の書き方

専任技術者の実務経験証明書下段の記入方法

 

・職名
実務経験を得た当時の役職名を記入します。
例:「工事主任」、「工事課長」、「工事部長」、「現場作業員」、「現場施工技術者」、「代表取締役」など

 

・実務経験の内容
証明したい工事名を記入します。
個人名が入る場合は、「A」などの記号を用いて特定できない様にします。

 

・実務経験年数
証明書に記載いた工事の着工から完了までの期間を記載します。

 

 

大阪府基準では12か月以上の空白が無ければ継続となりますので、他所の役所とは書き方が微妙に変わっています。


 

実務経験証明書の最下段の書き方

専任技術者の実務経験証明書最下段の書き方

 

・使用者の証明を得ることが出来ない場合の理由
証明者の会社が倒産して存在しない場合や個人事業主が亡くなって、証明者が別人になる時に理由を記入します。

 

例:「平成○○年○○月 会社清算のため」など

 

・合計
上記の実務経験の合計を記入します。

 

実務経験証明書の記載例

最後に実務経験証明書の完成後のサンプルを掲載します。

 

・3年分の実務経験証明書
・5年分
・10年分

 

サンプルは3種類ご用意いたしました。
記載した内容は架空のもので、いかなる団体も個人とも一切関係ございません。

 

3年分の実務経験証明書の記載例

管工事の実務経験証明書

 

こちらは3年分の経験を証明したものになります。
技術者が大学工学部など指定学科を卒業していたり、2級の技能士を持っている場合に該当します。

 

5年分の実務経験証明書の見本

電気通信工事の実務経験証明書

 

 

5年の実務経験証明書は技術者が工業高校など指定学科を卒業していた場合に該当します。


 

10年の実務経験証明書のサンプル

機械器具設置工事の10年分の実務経験証明

 

最後は10年分の実務経験証明書です。
これは国家資格も指定学科を卒業に該当しない場合に必要な証明期間です。

 

ちなみに電気通信と機械器具設置工事は、ほぼ実務経験での証明になります。
理由はこの2業種を取れる国家資格者が非常に少ないためです。
特に機械器具設置工事は取るのが非常に難しい許可業種と言われています。

 

 

専任技術者の実務経験証明書の書き方でした。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
自分で建設業許可申請をされる方の参考になれば嬉しいです。


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